【物流】転職するなら大手を狙おう

2021年6月13日

物流業界を目指すなら、まずは大手を狙いましょう。

入社後の人事の公平さ営業のし易さは中小とは、やはり違います。

 

人事の公平さ、これは人事システムがしっかりしているということだけではありません。

大手は、相対的に優秀な人が多いです。

そのような人が上に沢山いるほど、理不尽なことは起きにくくなります。

たとえ直属の上司に恵まれなくても、業務のつながりや人づてに評価してくれる人に拾ってもらえる可能性は高くなります。

これは、かなりの精神安定剤になります。

 

また営業面でも、大手というだけで下駄を履くことができます。

コンペに呼ばれた時、たとえ新人で経験面で劣っていたとしても、バックに大手の看板を背負っているだけで全然違います。

そして、足切りされずに大きな案件の入札に関わることによって、成長も早くなります。

これも精神安定剤になります。

 

でも、

大手なんて、どうせ無理だよ

と思いませんか?

そんなことはありません。

大手の物流会社だからと言って、すべてのサービスに優れているわけではありません

中小の物流会社の方がシステムもノウハウも上というケースも少なくありません。

 

例えば物流センター業務です。

フォワーダー業務というのは規模がモノを言う世界ですので、大手の会社が多いのですが、物流センター業務については、せいぜい中レベルの会社がほとんどです。

これは、物流センター業務というのは顧客ごとにカスタマイズされることが多く、規模の経済が効かないためだと思います。

(これに対して、宅配便はネットワークの大きさによる規模の経済が働く業務ですので、大手数社に収斂されてきているのはご存知の通りです)

 

ですので、今勤めている会社が中堅、中小だからと言って、大手に転職できないわけでは全くありません

大手にも中小物流会社からの転職者は沢山います

彼らは狙ってそうしたわけではなく、自分の得意分野がたまたまのタイミングで需給がマッチして入社できたにすぎません。

しかし、そのような運任せではなく、大手が弱い業務に的を絞って活動することも可能です。

 

一番の狙い目は、物流センターの生産性向上を担う業務です。

これは新センターの設計を含めて立ち上げを仕切れる人、自動化や作業改善により生産性向上を指揮できる人、トラック輸送業務の効率化を仕切れる人、WMSやTMSの導入を仕切れる人などが対象となります。

いずれもフォワーダーが源流の国際物流大手が弱い分野です。

 

これらの会社は、フォワーディング業務で手っ取り早く稼ぐことができたため、国内では手のかかる物流センター業務を行ってきませんでした。

その間に国内で物流センター業務を担っていた会社は着々とノウハウを重ねてきました。

しかし、フォワーダーは海外で中途半端に行ってきたセンター業務を今になって強化しようとしている段階ですので、その差は歴然です。

 

フォワーダーもそれだけでは価格競争になるばかりで生き残れない時代になっていますので、どこも物流センター業務を含めたトータルソリューションで囲い込む戦略を強化しています。

この流れは後戻りすることはないと思いますが、何せ社内で人材がいませんので、その分野のエキスパートが欲しいのです。

 

また物流会社によって得意な業界や不得意な業界が異なります。

大手が不得意だが今後注力していきたい業界と、自分の経験してきた業界が一致すれば、なおチャンスは広がります。

 

同じくらい足りない人材が、物流コンサルティングを通じて、顧客に物流ソリューションを提供できる人材です。

フォワーダーというのは、船会社/航空会社や通関業者やトラック業者などを取りまとめて一貫輸送サービスを提供する手配士ですので、顧客から指示された輸送サービスを忠実に実行することが仕事です。

つまり、物流コストを下げるような提案が欲しいと顧客から依頼されても、今より安い委託業者を探してくるくらいしか策がないのです。

海外からアパレル商品を輸入する場合、バイヤーズコンソリデーションや、しまむらが発案した直流物流といったよく知られた手法があります。

フォワーダーは、このような手法の真似はできても、顧客ごとに最適な在庫の持ち方を提案したり、輸送方法を提案したりということは苦手です。

コンサルティングソリューション開発で成果を上げてきた実績があれば、大手に採用される可能性は高いでしょう。

 

どうせ転職するなら、まずは大手を狙いましょう。

 

【参考】

理系にとっての物流業界の魅力とは

 

求人例(2021年3月現在)

ロジスティクスエンジニア:大手物流会社

顧客ロジスティクスプロセスのデータ分析、及びソリューション開発

ロジスティクスエンジニアの業務内容は?

ロジスティクスエンジニア:大手物流会社

新規物流センターの設計/立ち上げ、工程改善

ロジスティクスエンジニア:大手商社系物流子会社

物流現場におけるエンジニアリング推進(機械化、マテハン化、生産性改善等)

Senior Manager of Operations Efficiency Improvement:大手外資系物流会社

輸出入、物流センター、配送のトータルプロセスの業務改革

エリア統括GM:大手外資系物流会社

プロジェクトローカライゼーション(グローバル標準化の日本へのインプリメンテーション)、生産性改善

EC事業物流企画:大手物流会社

流通小売向けプラットフォーム実現のためのサービス企画

物流ソリューション設計:大手外資系物流会社

商社系物流会社:ソリューション営業(海外駐在前提)

ロジスティクスSE:大手物流子会社複数社

社内及び顧客向けのWMS、TMS、受注システムの開発