フォワーダーの各国法人間でのプロフィットシェアはどうやっているのか?

2025年6月1日

フォワーダーでプロフィットシェアが必要な理由

工場の中で生産活動が完結する製造業と違い、物流の作業は拠点をまたがって発生します。

例えばある物流会社の倉庫Aから倉庫Bへ貨物をトラック輸送する場合を考えてみましょう。

この場合、少なくとも

  1. 倉庫Aで貨物をトラックへ積み込む作業
  2. 貨物をトラックで倉庫AからBへ輸送する作業
  3. 倉庫Bで貨物をトラックから降ろす作業

の3つの業務が発生します。

物流会社では通常部門ごとに採算を管理していますから、1の作業は倉庫Aのコスト、2の作業はトラック部門のコスト、3の作業は倉庫Bのコストになります。

営業担当者はこれら3部門のコストを把握した上で、その合計に利益を載せた額を顧客に請求します。

営業担当者にとっては同じ会社内での社内調整ですので気は楽です。

 

これに対してフォワーディングでは国際輸送になるため、2の作業が積み地国と揚げ地国の共同作業になります。

通常、これら2か国には別々の現地法人がありますので、別会社による共同作業になるわけです。

例え同じ親会社に属するグループ会社同士であっても、会社が違えば各々の会社の採算を良くしようと駆け引きが発生します。

従って、2国間での利益配分方法を決めておかないと後々争いになってしまいます。

この利益配分方法をグループ会社間で定めたものがプロフィットシェアスキームです。

 

どのフォワーダーも何かしらのプロフィットシェアスキームがありますが、そのやり方は会社により様々です。

その中から代表的な類型を2つ紹介します。

 

プロフィットシェアの2つの類型

粗利益を折半する方法

一番簡単なプロフィットシェアの方法は、利益を半々に折半するやり方です。

ここでいう利益とは粗利益のことです。

フォワーディングの場合は、顧客への売値から船社からの仕入れ値を引いた値になります。

 

このやり方はシンプルで公平なやり方に見えますが、問題もあります。

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