【物流業界を目指す若手必見!】採用担当者の気を引く意外な志望動機の書き方

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採用担当者の気を引く意外な志望動機を書こう

「なぜ物流業界で働きたいと思うのですか?」

採用プロセスで一度は聞かれる質問です。

物流業界は人気がない(なかった)ため、ここで気の利いた動機を言えれば採用担当者の印象はグッと良くなるでしょう。

本記事では新卒や第二新卒の人が書くと採用担当者の注意を引くような意外な志望動機を紹介します。

 

 

物流会社にはブラックボックスがない

まず製造業との比較で考えてみましょう。

製造業には理系の人が絶対にいます。

そして序列があります。

賛否両論はあると思いますが、生産エンジニアリング、製品開発、基礎研究の順に序列が上がり、入社偏差値も高くなります。

文系には入り込めない聖域、いわばブラックボックスがあるのです。

 

物流業にはそのようなブラックボックスはありません。

文系の人だって何でもできます。

ロジスティクスエンジニアリングSCMコンサルティングなど、数理の知識が必要な分野はありますが、製造業で要求される専門性に比べれば大したものではありません。

文系の人でも十分にキャッチアップできます。

 

会社のことを把握しようと思えば全部把握することができます。

将来経営者になってやろうという野心を抱いている人には、思う存分力を発揮できる場ではないでしょうか。

 

物流効率化ブームは始まったばかり

一方、製造業でも物流の仕事はあります。

昔はメーカーにおける物流の地位は底辺でした。

左遷された人が行くようなイメージでした。

管理人がメーカーでエンジニアをしていた頃は、物流なんて見向きもせず、全く関心もありませんでした。

ところが、最近はSCM(サプライチェーンマネジメント)は重要な経営戦略の一つとして地位が上がってきています。

 

これは製造業だけにおける変化ではありません。

商社でも小売業でも、物流効率化は経営課題になっています。

またネット通販がどんどん伸びていますが、ここでは物流は経営の本丸です。

つまり、モノを扱う会社はすべて、物流が経営課題になってきているのです。

 

なぜここまで物流が重要視されるようになったのでしょうか?

日本はバブル崩壊後、30年間に渡って物価が上がっていません。

アジアでは2~3倍になっているのにです。

消費量も変わっていません。

物価も売上も上がらいと会社は成長できませんので、コストを削るしかありません。

物流コストも恰好の対象です。

 

しかしそれまで物流を見下してきたため、どうやってコスト削減すればよいのか分かりません。

そうなるとやることは一つ、業者叩きです。

トラック運賃はどんどん下がり、それに伴ってドライバーの給料もどんどん下がりました。

そしてとうとうドライバーの担い手がいなくなりました。

そこにネット通販で物量が増え、今は物流危機と言われています。

 

こうなると、どの会社も皆物流を勉強して、あの手この手で仕組み自体を変えようとしてきます。

これが現在の物流効率化ブームにつながっていると言えます。

 

今後、この流れが後戻りすることはないでしょう。

物流効率化競争は始まったばかりで、それを担う人材は益々必要とされていくに違いありません。

 

物流ソリューションには定石がなく食い扶持に困らない

物流ソリューションには一つの定石というのがありません。

物流業務の内容は会社によって異なるからです。

同じ業種のメーカー同士で、売上高物流コスト比率を比べても無意味なくらい違います。

 

そのため物流効率化には終わりがありません

最適解は常に変わり、誰にも分かりません。

 

管理人は以前、物流コンサルタントをしていました。

と言っても、その頃は大した経験もありませんでした。

ある日、世界の名だたる会社からコンサル依頼がありました。

その会社には勿論、長年その業務をやってきたベテラン社員がいます。

普通に考えたら、物流コンサルタントになって日も浅い小僧がアドバイスできることなんて何もないと思いますね。

ところが、あったのです。

 

会社にはその会社にあった物流のやり方があります。

その会社の社員は、その会社の物流については一番詳しいかもしれません。

でも、他の会社の物流のやり方は知りません。

人づてとか本で読んで知っていたとしても、経験がないためよく分かりません。

こっちは経験が浅くても他の会社でやった経験があれば、そのことについては十分アドバイスできるのです。

 

世界の名だたる会社でも、そんなものです。

物流効率化には終わりがなく、いつまでもネタが尽きることはありません。

つまり、食い扶持がなくなることはありません。

 

3PLはデータ分析を駆使する知的で戦略的な仕事

物流を単にモノを運ぶだけの仕事だと考えると、退屈な仕事です。

いくら世の中に欠かせないエッセンシャルワークだと叫んでも、そんなの綺麗ごとに過ぎません。

 

ところがロジステイクスと捉えると、一気に知的で戦略的な仕事に変わります。

ロジスティクスとは、モノを需要に応じて過不足なく供給することです。

過不足なく供給するには、情報(データ)が必要です。

そしてその情報をうまく使って需要を予測し、最も効率的な方法で運ぶ、何とクールな感じがしませんか?

 

普通、そのような知的戦略を考えるのはメーカーや小売などの荷主企業の物流部門ですが、最近は物流会社にその役割が求められてきています。

物流会社が持っている倉庫、トラック、情報システムなどのアセットを駆使して、荷主企業に最適なロジスティクス戦略を提案する3PL(サードパーティロジステイクス)ビジネスです。

 

今となっては物流会社が3PLを提案するのが当たり前になりましたが、少し前までは荷主が立てた戦略に沿って運送だけ、倉庫だけを請け負うのが普通でした。

3PLの時代になって物流会社の仕事のやりがいが大きくなったとも言えます。

 

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まとめ:物流⇒単純労働、ロジスティクス⇒知的労働

物流会社の仕事を単にモノを運ぶだけという風に捉えるのではなく、需要に応じ過不足なくモノを供給するためのロジスティクスサービスと捉えることが重要です。

これは食品メーカーが単に食品を売っているのではなく、消費者のおいしい体験とか健康を売ろうとしているのと同じことです。

そして、ロジスティクスは知的でやりがいのある仕事だから物流業界で活躍したい!と熱意を持って言えれば、「業界」の志望動機としては合格だと思います。

 

でも志望動機では、

なぜその会社なのか?

自分がどのように貢献できるのか?

も伝える必要があります。

こちらも参考にしてみて下さい。

物流企業に「こいつはよく研究してる」と思わせる志望動機の書き方|文例集付き